衣料品小売大手H&Mが火災・建築安全協定に調印

　　に服を着せる小売り大手H&Mはこのほど、バングラデシュのアパレル工場の労働者らを保護するための火災および建築安全協定に署名した。この安全保障書は、H&M社がこれらの工場の修理と修繕に必要な費用を支払って、これらの工場の環境安全を確保しなければならないことを明確に要求している。

米国に本部を置く労働権利団体労働者権利連合（Worker Rights Consortium）のスコット・ノバ執行役員はインタビューで、「H&M社のこの決定は極めて重要であり、彼らは現在バングラデシュにウォルマートを超える最大の衣料品製造工場を持っている。この安全保障書の署名は、今では命を救うことになる非常に重要な意味を持っている」と述べた。

安全保障書の付属条項では、この協定に署名した会社は独立した安全監督に同意し、この安全協定に署名していないブランドとの取引を断絶することも規定されている。

H&Mが署名したこの合意は、Calvin Klein、Tommy Hilfigerなどのブランドを傘下に持つ贅沢品コンビナートPVHの前に署名した合意内容とほぼ一致しており、他のバングラデシュに工場を持つアパレルブランドも5月15日までに安全協定に署名するよう求められている。

「バングラデシュの人々をここで時々発生する火災やアパレル工場の転倒などの惨事から遠ざけるための安全保障協定だ」とスコット・ノバ氏は述べた。「これは法的強制力のある協定であり、すべての署名会社は彼らのためにアパレルを製造する労働者たちの命に責任を負わなければならない」。